住宅の屋根に取り付けられる窓「天窓」には、設置するメリットもデメリットもあります。
天窓の設置を迷った際は、メリットとデメリットを天秤にかけて検討してください。
今回の記事では天窓の特徴、メリット・デメリットについて解説します。

天窓とは

天窓とは、住宅の屋根に取り付けられる窓のことです。
天窓はトップライトと呼ばれることもあります。
屋根から太陽光を取り入れること（採光）や換気を行うことが、天窓の主な役割です。

 

天窓を設置するメリット

太陽光を取り入れることができる

天窓を設置する最大のメリットは、太陽光を多く取り入れることができます。
通常、窓からも採光は行うことができます。
しかし天窓があることによって、より効率的に室内を明るく照らすことができます。
天窓であれば近隣の建物に日光を遮られる心配も少ないです。
またそれに伴い、電気代の節約に繋がる可能性もあります。
日中の照明や冬の暖房の稼働を抑えることができるためです。

換気を行うことができる

天窓を開けることで換気を行えます。
住宅内部では冷たい空気は下に、暖かい空気は上に溜まります。
天窓の設置により風の通り道ができ、天井付近に溜まった暖かい空気を効率良く住宅外部に逃すことができます。
換気を行うことは、住宅内部に湿気を溜めないために重要なことです。
湿気を溜め込むことは、木材の腐食など住宅の様々なトラブルに繋がります。

解放感が生まれる

天窓から屋外の景色が見えるため解放感が生まれます。
住宅地は特に近隣に住宅があることが多く、圧迫感が生まれやすい傾向にあります。
その点、天窓を設置することで解放感が生まれ天井も高く感じることがあります。

 

天窓を設置するデメリット

夏に室内温度が上がりやすい

天窓から太陽光を多く取り入れることで、特に夏は室内温度が上がりやすいのがデメリットです。
効率良く採光が行え部屋が明るくなるというメリットの裏返しでもあります。
そのため夏は冷房の稼働効率を下げてしまい、電気代の上昇に繋がります。
天窓にブラインドを追加することや、遮熱・断熱の効果を持つガラスを採用することでデメリットを抑えることができます。

天窓のメンテナンスが必要

天窓の経年劣化や寿命に合わせて、メンテナンスを行う必要があります。

天窓は経年劣化するため、20～25年程度で交換が必要です。
また天窓のガラスや窓枠周辺の汚れを掃除する必要もあります。

雨漏りのリスクが上がる

屋根に天窓を設置することで雨漏りのリスクが上がります。
例えば、天窓の内側のパッキンが劣化すればそこから雨漏りが起こる可能性があります。
そのほかにも様々な要因によって雨漏りのリスクは生まれます。
稀にシーリング補強（コーキング剤による補強）をされた天窓を見かけますが、シーリングでの補修では雨漏りは解決しません。

 

天窓と太陽光発電システム

太陽光発電システムを住宅に導入する際、太陽熱を集めて発電するための太陽光パネルを屋根に設置する必要があります。
屋根に天窓を設置していると、その部分には太陽光パネルを設置することができません。
太陽光パネルの設置面積は電力発電量に大きく影響します。
太陽光発電システムと天窓、両方の導入を考えている方はご注意ください。

 

まとめ

天窓とは、住宅の屋根に取り付けられる窓のことです。

トップライトとも呼ばれ、採光や換気といった役割を持っています。
天窓を取り付けることで、室内が明るくなり換気も促進されます。
また天井が高く感じ解放感も生まれるでしょう。
天窓は、明るく開放感のある室内を希望する方には特におすすめです。

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