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ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板の違いは?石粒付き鋼板の特徴とともに解説

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「ジンカリウム鋼板」という屋根材をご存知でしょうか。
ジンカリウム鋼板とは金属屋根材の一種です。
自然石粒仕上げを施されたものも多く、石粒付き鋼板と呼ばれることもあります。
名前が似ているため「ガルバリウム鋼板となにが違うの?」と思われた方もいるでしょう。
今回の記事では、ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板の違いや自然石粒仕上げについて解説します。

 

ジンカリウム鋼板とは

アルミ・亜鉛・シリコンでメッキされた鋼板

ジンカリウム鋼板

ジンカリウム鋼板とは、アルミ・亜鉛・シリコンでメッキされた鋼板のことを指します。
防水性・防火性に優れ、金属であるにも関わらず錆びにも強く、耐用年数は25~40年程度です。
同じく金属屋根材であるトタンの耐用年数が10~15年程度であることを考えると、耐久性の高さが伺えます。
そのため1990年代頃まで主流だったトタンも昨今ではあまり見かけません。
さらにジンカリウム鋼板は軽量なため耐震性にも優れています。

石粒付き鋼板

石粒付き鋼板とは、石粒と呼ばれる天然石のチップが表面に付着している屋根材のことです。
石粒仕上げが施されたジンカリウム鋼板を「石粒付き鋼板」や「ストーンチップ鋼板」と言います。
ジンカリウム鋼板はこの自然石粒仕上げが施されたものが多いことから、ジンカリウム鋼板と石粒付き鋼板が同義として扱う人(業者)も多いです。

 

ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板の違い

ほぼ同じもの

アルミ・亜鉛・シリコンでメッキされた鋼板と聞いて、ガルバリウム鋼板を思い浮かべた方もいると思います。
厳密には亜鉛とシリコンの配合量がほんの少し異なるものの、ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板はほぼ同じものです。
共通して、耐久性が高く軽量な屋根材であるという特徴を持ちます。
以下の記事ではより詳しくガルバリウム鋼板の特徴についてまとめています。

金属屋根の一種「ガルバリウム鋼板屋根」の特徴とは:人気の秘訣を徹底解説

商標登録している会社が異なる

ほぼ同じであるのになぜ異なる名称が存在するかというと、商標登録している会社が異なるためです。
ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板の耐久性に関しては、同程度とする意見もあれば多少の差があるとする意見もあります。
意見が割れている理由は、ジンカリウム鋼板のほとんどが海外製で正確な実証データがないためです。
いずれにしても大幅な特徴の乖離はないため、特にこだわりがなければどちらを選んでも良いでしょう。

 

石粒付き鋼板のメリット

再塗装が不要

ジンカリウム鋼板はメンテナンスの一環として10~15年に1回程度の再塗装が推奨されています。
表面の塗膜は時間が経つと剥げてくるもので、塗膜が剥げると屋根材の劣化が早まるからです。
しかし石粒付き鋼板に関しては、再塗装が不要です。
表面の石粒は陶器瓦の釉薬と同様ガラス質に変化しているため、ほとんど色褪せが発生しません。
そのため石粒付き鋼板はメンテナンスの手間が比較的軽度です。

耐用年数が長い

石粒付き鋼板は、そうでない鋼板に比べて傷がつきにくく錆びや紫外線にも強いです。
耐用年数は30~50年程度と言われています。
屋根材の中でも粘土瓦に次いで長い耐用年数です。
そのため石粒付き鋼板はメーカーが30年の保証期間を設定している製品もあります。
耐用年数が高い屋根材ほどリフォーム頻度が少なく済むため、長い目で見ると経済的であるとも言えるでしょう。

断熱・遮音効果が比較的高い

金属屋根材は金属の性質上、断熱効果や遮音効果が低いです。
しかし石粒付き鋼板は石粒のコーティングによって断熱効果や遮音効果を高めているため、通常のジンカリウム鋼板/ガルバリウム鋼板と比べると断熱効果や遮音効果が高いと言えます。
より高い断熱効果を求める場合は、断熱材と一体になった製品を選ぶと良いでしょう。

 

石粒付き鋼板のデメリット

表面の石粒の落下

表面の石粒は永久的なものではありません。
経年とともに、少しずつ剥がれてくることが多いです。
剥がれた石粒が雨樋に溜まってしまうこともあるため、剥がれの度合によってメンテナンスを行ってください。
手軽な処理で対応可能なため、費用はそれほど膨れないでしょう。

費用がやや高価

通常のジンカリウム鋼板/ガルバリウム鋼板と比べてやや高価です。

 

まとめ

ジンカリウム鋼板とは金属屋根材の一種です。
基本的にはガルバリウム鋼板と同じもので、防水性・防火性に優れ錆びにも強いという性質を持ちます。
石粒付き鋼板に関しては、特に耐久性が高く耐用年数は30~50年程度です。

塗装のメンテナンスも不要で、通常のジンカリウム鋼板(ガルバリウム鋼板)に比べて断熱効果や遮熱効果も高いため、耐久性の高い金属屋根を希望されている方はぜひ選択肢のひとつに加えてみてください。

 

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